リフレッシュできる寄り道

リアリティ

Hendrick’sの想像力豊かなブランド価値観は、非常に競争の激しいカテゴリーで際立って特徴的です。アイプロスペクトは、ロンドン市民を1日の中で最も退屈な時間である通勤中にエキサイティングな世界に運びました。非現実的な世界へのポータルは、ソーシャルチャネルでキャンペーンを見ている220万人のシェアを実現しました。

戦略

アイプロスペクトはロンドンで最も忙しい駅の1つであるキングスクロス駅の構内にある毎日のスローガンを変革することに着手しました。この伝統的なメディアサイトを、1,000平方メートルのビニールラップを使用した「Portal to the Peculiar」として再考し、長さ74メートルのトンネルの床と壁を、一輪車の上に浮かぶシロイルカ、熱気球、おどけた紳士のイラストで覆い、見る人へ「従来のものはやめて、おいしいものを受け入れる」というメッセージを送りました。

アイプロスペクトの施策では、ほかのジンとの違いとして重要なポイントであるHendrick’sのバラとキュウリエキス配合という点も強調されました。壁に浮かぶバラの花びらと地面にキュウリのスライスがちりばめられているだけでなく、通勤者がキュウリとバラを拾い上げて楽しいビジュアルを見ることができるように、20枚の香り付きのポスターを導入しました。平均でトンネルの片側から反対側に歩くのに約75秒かかるということは、Hendrick’sの独特な世界観に没頭する時間は約75秒もあるということです。

結果的に、何百人ものロンドン市民が写真を撮り、ソーシャルメディアで独特の世界観を持つ画像をシェアするために立ち止まり、通勤が楽しいものになっていることに気づきました。

通勤者は頭を下げてスマートフォンをいじるのをやめ、瞬く間にポータルは人気スポットとなりマスコミで取り上げられました。ロンリープラネットなどの旅行ガイでは必見の場所として紹介され、通勤者の中には、いつものルートを変えて、この世界に足を踏み入れたという声も上がっています。